2015年05月01日

ししゃのはなし



ゼノックス:やあ。何か今すぐ出来そうな仕事はないか。

※当ブログにおける独自設定があります。ご注意ください。
※過激な表現があるかもしれません。








ナイア:イトリちゃんいらっしゃい。人を斬りたくなっちゃったのねぇ。そうねぇ、ちょうどいい感じに困った子がいるんだけどぉ……。

ゼノックス:けど?

ナイア:ちょぉっとやりすぎちゃってるから、先に取られちゃうかもねぇ?

ゼノックス:誰に?








ナイア:こわぁい『使者』さんに。ふふふ。
















むかーしむかし、そのまた昔。
人間の魂はその行いと想いによって楽園、または奈落へ送られると信じられていました。
しあわせを求めた魂はうつくしい歌と共に楽園へ導かれ、
心醜き咎人は断末魔のくるしみと共に奈落の毒沼に沈められるのです。
そして対象となった者の前には決まって、使者を名乗る青年が現れたといわれています。



















青年:イケナイお薬の常習者で金欲しさに7件の連続強盗殺人。凶器の鈍器で15人もの一般人を滅多打ちにして殺傷。幼子含め家人全員を皆殺し。実に身勝手な犯行動機と残忍な手口ですねえ。くすくす。

男:……なんだ、お前。








「こんばんは、罪深き方。貴方を迎えに来ました。わたしは使者。さあ、奈落へ案内しましょう。」

男:……使者、だと? おいおい、そんなのは御伽噺の言い伝えだろ。冗談も大概にしろよ、ガキ。

使者:……くすくす。








男:死にてえみたいだな。お前みたいなひょろひょろのチビ1人、物足りねえくらいだぜ。大体話では奈落の毒沼に落とされる奴ってのは、人間の屑だろ。俺は違う。俺の元に使者が来るとしたら、もう1人の楽園       













「あの子が貴方なんか選ぶわけないでしょう。身の程を知りなさい、愚かなニンゲンが。」

男:……馬鹿な……。

使者:まったく聞いて呆れますね。貴方はわたしの対象となりました。そんなに信じられないなら、特別に現実をお見せしましょうか。ふふふふふ。


















男:……ば、化け、物……!

使者:なんとでも。

男:い、嫌だ、待ってくれ、死にたくない、落ちたくない……!












「さようなら、どうか貴方に相応しい奈落の裁きが下されますように。」



























使者名乗る青年は人間ではありませんでした。
恐ろしい本性の姿を持つ魔の者≠セったのです。



















ナイア:イトリちゃん、残念だったわねぇ。やっぱり出たみたい。取られちゃったわぁ。

ゼノックス:……そうか。

ナイア:まあ『使者』が手を出すほどでもないくらいでも、困った事をするおばかさんもいくらでもいるから。またきてねぇ、イトリちゃん。








ゼノックス:……使者、か。




















楽園ならば、海色紫紺。奈落ならば、夏草琥珀。
時流れぬふたりの使者は永遠に役目を繰り返し、いつまでもふたりぼっち。














posted by 黒鳥なしら at 00:00| Comment(2) | ししゃのはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いよいよ始動かッ。

このダークな感じは、なんというかねくすとの得意技よね。
注目しておりますよ。

それでは!
Posted by ECO家 at 2015年05月01日 10:25
お久しぶりです、ありがとうございますっ。
ダーク系は自分でもどこまでやっていいものか自信がないのですが、とりあえずやりきることを目標にがんばります。よろしくお願いします(
Posted by なしら at 2015年05月02日 23:38
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