2015年05月10日

教皇による回答合わせ <2>



ウラル:聞きたいことがあるんだ。







ウラル:……父さん。

エルシオ:突然呼び出してどうかしましたか? ウラル君。







ウラル:私は……父さんの負担なんだろうか。邪魔になってるんだろうか。

エルシオ:……えっ? 突然どうしたんですかウラル君。私はそんなこと思ってませんよ。

ウラル:私は、貴方が引き合わせてくれたアルスとうまく打ち解けられず、貴方にばかり……その、甘えていて……。

エルシオ:アルスはそもそも偶々貴方に会っただけですよ。その後少しだけお節介はしましたけど、それだけです。






エルシオ:昔に比べれば貴方は頑張っていますし……ゆっくりですけれど、ちゃんと進めていますよ。それに、たとえ血の繋がりはなくとも、子供が親に甘えるのに問題などありませんよ。

ウラル:そうかな……。







ウラル:貴方に良く似た人に会って、指摘されたんだ。新しい道や未来を拒絶して、依存してる。それが負担になっている人がいる、と。それが貴方のことにしか思えなくて。貴方に直接言われたみたいで。……怖くなった。

エルシオ:って、私に良く似た人……ですか?

ウラル:うん。目と髪の色、それと髪型以外がほぼ同じだった。声、話し方、背格好……。

エルシオ:……夏草色の髪に、琥珀色の目?

ウラル:確かそう。……知ってるのかな。

エルシオ:……残念ながら良く知ってます。すみません、ウラル君。ちょっとその子色々極端なんです……。

ウラル:……そうなんだ。でも、父さんじゃないみたいで良かった。

エルシオ:本当にすみません。全く私の可愛い子に何をしているのやら……。





ウラル:(……あれ。そうだ。あの人、前にどこかで見たことあったような……。)























青年:最近は何をしてるのかと思ったら、今度はこんなの飼い始めたんですか。

エルシオ:とりあえず飼ってませんし人は飼うものではありません。白の聖堂からの依頼ですけど……。







青年:しかしこれは……心が死んでますよ。生かしておいても仕方ないと思いますけど。

エルシオ:反応は返してくれるからまだ完全には死んでいません。人に怯えてるだけですよ。

青年:そうですか。貴方も本当に物好きですねぇ。人好きといいますか。

エルシオ:……放っておけないと思っただけですよ。

青年:こんな死にかけの子供に何か出来るとは思いませんが一応……何かあっても知りませんよ。

エルシオ:ふふ、気を付けます。







ウラル:(……ああ、生きてるぞ。悪かったな。)

posted by 黒鳥なしら at 00:00| Comment(0) | ししゃのはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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