2015年05月15日

教皇による回答合わせ <3>



ナーシラ:……待って。







エルシオ:おや、ナーシラさん。

ナーシラ:エルシオ。あのね。ごめんなさいしないといけないの。

エルシオ:……どうかされましたか?







ナーシラ:……わたし、ずっとエルシオに悪いことしてた。あの人が突然いなくなってしまったあと、いつの間にかエルシオにあの人を重ね見てた。貴方をあの人だと思ってた。ごめんなさい。ごめんね……。

エルシオ:いえ、いいのです。私はそのつもりでしたから……。

ナーシラ:……そうなの?

エルシオ:それで貴方がしあわせになれるのならば、私は何でも良いのですよ。

ナーシラ:エルシオ、ごめんね。

エルシオ:謝る事などありません。困ったことがあったら、またいつでも力になりますよ。

ナーシラ:……うん。ありがとう、エルシオ。

エルシオ:此方こそ。







ナーシラ:エルシオ。わたし、怖かった。色の違う貴方が現れてわたしに言った。「貴方を貴方として見ていない、侮辱している」と。あれは貴方の本心の姿で、嫌われたのかと思った。怖かった。

エルシオ:……大丈夫ですよ。私が貴方を嫌う事は無いですから、安心してください。

ナーシラ:……うん。よかった……。







エルシオ:……それにしても、貴方も会ったのですね。色の違う私と。

ナーシラ:……うん。顔も声も同じ。色が違う。夏草のような色の髪。琥珀のような色の瞳。貴方と同じ型の眼鏡をしていて。髪型は、昔の貴方みたいだった。服は、あまり貴方らしくなかった。そんな人。

エルシオ:そうですか……ふふ。

ナーシラ:……エルシオ?

エルシオ:いえ、なんでもありません。







エルシオ:……すみません、私は少しやることがありますので、行きますね。お気を付けて、ナーシラさん。

ナーシラ:うん。またね、エルシオ。

















エルシオ:……さて、あの子は何をやってるんでしょうねぇ……。

posted by 黒鳥なしら at 00:00| Comment(0) | ししゃのはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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