2017年07月02日

雨のち太陽雨



ゼノックス:思い出した。





ゼノックス:弟、飯を奢ってくれ。

エィビス:……はあ? 何故自分が貴方に食事を奢らないといけないのですか。

ゼノックス:いやな、この間誰かさんのせいで金をもらい損ねた。金がない。

エィビス:え? ああ、そうか貴方人斬りでしたね。

ゼノックス:その言い方どうにかならんかね。

エィビス:わかりやすくて良いでしょう。えーと最近殺ったのといえば……犠牲者15人のお薬常習者で連続強盗殺人犯

ゼノックス:そう、それ。

エィビス:あのゴミ、貴方の対象でもあったんですか。

ゼノックス:そういうこと。しかし良く覚えているな。

エィビス:……そうですねえ。大抵の人間の顔とか名前とか罪状とかって基本的にどうでもよいのですが。





エィビス:……その人間は珍しくちょっと、記憶に残っていたようです。

ゼノックス:しかし、おかげでおれの仕事はなくなった。

エィビス:それは残念でしたね。

ゼノックス:悪いな、おれ結構そういうの根に持つから。

エィビス:それなら自分もそれが役目ですので。

ゼノックス:役目、ねぇ。兄弟揃って同じ事を言う。なんのために? 金になるわけじゃないんだろ。





エィビス:なんのために、ですか。そういうモノなんです。そのために存在してるんです。

ゼノックス:へえ。兄弟揃って難儀な奴らだ。

エィビス:貴方に言われたくありません。





エィビス:……はあ。仕方ありませんね。今回だけですよ。次かち合ったら諦めてくださいね。

ゼノックス:はいはい。

エィビス:ところで自分は、街の店なんてほとんど知らないのですが。

ゼノックス:おれも知らん。見えない。何でも良い。適当に探してくれ。

エィビス:……ああもう、まったくもう。ほんとにもう。












エィビス:喫茶『Sundrops』ですって……ここでいいです?

ゼノックス:構わんよ。







ウェイトレス:いらっしゃいませぇ☆ 2名様ですか〜?

エィビス:ええ。

ウェイトレス:ではこちらのお席へどうぞ♪





エィビス:何を頼めばいいんでしょうかねえ、こういう所って。

ゼノックス:好きなの食えばいいと思うよ。

エィビス:自分はあまり食事を取る習慣が無いもので。でも、たまには悪くないですかね。

ゼノックス:うむ。





ウェイトレス:ご注文はお決まりですか〜?

エィビス:えーと、日替わりとかオススメとかってあるんですか?

ウェイトレス:本日のおすすめはハンバーグセットです☆

エィビス:では、それお願いします。

ゼノックス:同じのよろしく。

ウェイトレス:本日のハンバーグセット2つですね、かしこまりましたぁ♪






エィビス:これは思っていたよりも随分としっかりしたセットですね。いただきます。

ゼノックス:しかし、何が悲しくて野郎と2人で飯食わなきゃいかんのか。

エィビス:なっ、貴方が奢れと言い出したんでしょう!? 来てやっただけでもありがたいと思いなさい、帰りますよ!?

ゼノックス:あ、いや。待てよ。







ゼノックス:なるほど、エルシオの弟って事は辛うじて♂ってことか。ならデートに見えなくもなくてセーフだな。





自分にああいう趣味はないです!!!!!


posted by 黒鳥なしら at 00:00| Comment(0) | 彼らの日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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