2017年08月10日

贋具の塔<3.魔術師の影>



依頼人:かたじけない。





依頼人:実は私はアルケミストマスターという地位にある者でね。

依頼人:調べて欲しいと言うのは、我がギルドに所属する、とある男なんだ。

依頼人:流石にギルドマスターが表立って自ギルドの所属員を調べてくれだなんて言えるわけが無くてな、すまなかった。





依頼人:男の名は、「ダルセージ・ソルビック」。歳は……15歳くらいか。

セルグ:……言っちゃあ悪いが、全然普通に見える。なにがおかしいんだ?

依頼人:それは……気にしすぎと言ったらそれまでかもしれないが。





依頼人:この男は名前を呼んでも反応が悪い。聞こえてなかったというよりは、自分が呼ばれてるのがわかっていないような。

依頼人:歳は15くらいと言ったが、それにしてはやけに落ち着きすぎている

依頼人:経歴もデタラメだったよ。

依頼人:それから、何をしているのかが全く分からない

依頼人:アルケミストギルドでは誰が何に興味を持ってどんな研究をしているか、というのをある程度報告してもらっていていてね。誰が何をしているのかある程度把握しているのだが、彼は全く情報がない

依頼人:未確認情報だが、ダウンタウンの怪しい建物に出入りしているのを見たという話も聞いた。

依頼人:ファーマーマスターは、仕事を真面目にこなしている好青年と言っているのだが……まあ、細かいことを気にしない人だからな……。

依頼人:とにかく、不気味なんだ。1つ気になりだしたらあらゆることが気になるようになってしまってね。すっかり寝付きも悪くなってしまったよ。







セルグ:……繊細すぎやせんかね、アンタ。まあ、それでその男の身辺調査をしたいと。

依頼人:ああ。この通りだ。

セルグ:なるほど……しかしただ漠然と調べろと言われてもな。そもそも此方にも元々やってる仕事があるんだ。悪ぃが期限と内容は切らせてもらうぞ。嫌なら他所を紹介するからそっちへ行ってくれ。

セルグ:研究内容、若しくは背後関係に後ろ暗い物が無いかの洗い出し。そんなものか?

依頼人:ああ、そうだ。とにかくこの得体の知れなさから開放されたい。どうかよろしく頼む。





セルグ:……ったく。

依頼人:ありがとう。……しかしあのゼノックスとやらは、頑なに私の依頼を受けようとしなかったな。

セルグ:ん、ああ……まあ、生きてりゃいろいろあるんじゃねえの。












依頼人:……さて、何かわかるといいのだが。





???:あの、ちょっとすみません。

依頼人:ヒッ、な、なんだ。私に何か用か。

???:あ、はい。

???:ええと。実は「ダルセージ・ソルビック」について私知りたいことがありまして。

???:是非情報を提供していただきたいのです。





依頼人:な、私は何も知らない。知らないから人に頼んだ。

???:あ、はい。そうでしたね。なんで、その、そっちの持ってる彼の顔画像だけでも見せていただきたいのです。







依頼人:……奴の顔の画像? これのことか?

???:あ、はい。それです。なるほど。







ご協力、どうもありがとうございます。

posted by 黒鳥なしら at 00:00| Comment(0) | 企画/連動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。